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【体験談】病棟看護師を辞めたい看護師に贈る!美容看護師への転職

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こんにちは、ヨギーニダイエッター*らんまるです

元病棟助産師・現美容看護師です。

 

病棟で働く、助産師・看護師のみなさん、本当におつかれさまです。病棟での毎日は、プレッシャーの連続ですよね。

夜勤をこなす睡眠の質が悪い生活を送りながら頑張るんだから、病棟看護師って本当にすごいです。

 

病棟の不規則勤務に疲れた・・・

毎日命のプレッシャーで心もお肌もボロボロ・・・

高圧的な先輩看護師や医師に神経がすり減る一方・・・

 

やりがいはあるから、頑張れる。

給料がいいから、頑張れる。

けど、もう限界・・・

 

そんな毎日を送る看護師は、一度は求人を探したことがあるんじゃないでしょうか。

 

看護師求人を探すと、美容業界を目にすることもありますよね。日勤だけなのに給料もよさそう。けど・・・

初めての美容業界は、やっぱり不安(*_*)

自分の経験年数で美容看護師に転職できるのかな?

そもそもなんでこんな高給与?辛いんじゃないかな?

 

こういった疑問に答えます。

 

✓本記事の内容

1.美容業界の特徴:3つの仕事内容

2.美容業界の給料:日勤のみでも給料がいい理由

3.美容業界のメリット:病棟時代にはない嬉しい特典

4.美容業界のデメリット:転職する前に注意すべき3つ

 

この記事を書いている私は、美容看護師として1年が経過。

生活は、こんな感じで変化しました。

病棟時代

美容業界

毎日残業2時間以上

(残業代がつくかは師長の気分次第)

残業ほぼなし

(週1時間以下/必ず残業代がつく

毎朝6時起き7時出発

毎朝7時起き9時半出発

朝の出勤前2時間半は優雅な自由時間

20時帰宅後、予習復習

21時帰宅後、自由時間

(仕事のための勉強は研修期間の1ヶ月間のみ1日1時間)

長期休暇って何ですか?

年末年始休暇・夏休みが必ずとれる

夜勤のたびにいろんな意味で消耗する体力と精神とお肌

毎日決まった時間に寝て起きて、明らかに睡眠の質が上がり肌の調子がいい

以前の生活と比べると、控えめに言って、かなり自由で充実した毎日になりました。

こんな私が、解説していきます。

 

美容業界は3種類:それぞれの仕事内容と特徴は?

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美容業界は、大きく3つに分けられます。

①美容外科

②美容皮膚科

③脱毛メインの美容皮膚科

それぞれの仕事内容と特徴をみていきましょう。

美容業界全体の特徴

美容クリニックと一般的な病院の決定的な違いは、“対象”です。

一般的な病院の対象が、「医師に病気を治してもらいたい健康上の問題がある患者」であるのに対し、美容クリニックの対象は、「容姿を美しく変えることで、コンプレックスを取り除きたい患者・お客さま」になります。

美容クリニックの患者さんは、健康上の問題があるわけではなく、当然美意識の高い方が多いです。そのため、看護師のコミュニケーションの仕方(=接遇)も、一般病院とは違って質が重要視されます。

美容外科の仕事内容と特徴

美容目的のため“外科的手術”を行うのが『美容外科』です。

外科手術がメインになるため、美容外科の看護師求人では、基本的には外科手術経験のある看護師に限られ、求人の条件も必然的に好条件になります。美容皮膚科と比べ、給料が高いのが特徴です。

また、美容外科は長期休み(GWやお盆休み)がちょうど『繁忙期』にあたり、患者さんが集中します。その期間には、必然と残業が続きます。しかし、その分残業手当がしっかり出ることはもちろん、中には特別手当が出る美容外科もあるようです。

高給与が第一優先!外科経験がある!という場合は、『美容外科』が合いそうです。

美容皮膚科の仕事内容と特徴

美容皮膚科は、基本的には外科手術は発生しません。業務内容は、ヒアルロン酸などの注射や点滴業務が多くなります。外科経験のない看護師にも働きやすい環境です。

脱毛メインの美容皮膚科の仕事内容と特徴

注射や点滴業務もありますが、基本的には脱毛(レーザー照射)業務です。医療脱毛器具を使い、照射を行うことが主な業務内容になります。3つの中で1番敷居が低く、個人的には1番楽だと思います。(私はこの仕事です)

医師と関わることもほとんどなく、基本的には患者さんと1対1でずっと照射の施術に入ります。照射の技術を覚えるまでが少し大変ですが、覚えさえすればスーパー楽な仕事です。これで月35万円!?って感じるレベルで簡単です。(笑)

美容業界の給料がいい理由:日勤だけでも高給与な仕組み

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一般的に、美容看護師の給料は一般病棟勤務の看護師と比較すると、基本給が高い傾向にあります。多くの求人サイトで関東首都圏の求人をみると、月の基本給は概ね35~40万円です。もちろん、美容業界は夜勤がないので、日勤のみで高給与をもらうことが可能!

 

いったいなぜ、日勤だけの美容看護師の給料がそこまで恵まれているのでしょうか?

 

答えは、美容業界の高い収益性です。

 

美容業界の診療は、基本的に保険外適用の自由診療です。一般的な病院と比べ一人当たりの患者さんの治療費は、かなり高くなっています。

また近年、美容に対する興味関心がとても高くなっているため、今まで美容に距離を取っていた一般女性も、美容クリニックを利用するようになってきています。インフルエンサーのおかげで、整形のハードルもかなり低くなってきていますし、医療脱毛の需要も多いですよね。そのため、美容クリニックの需要は高まる一方だと言われています。

 

その結果、美容クリニックの収益性は一般の病院よりも非常に高くなっており、その利益がそのまま看護師の給料として上乗せされ支払われるため、高い給与水準になっているって仕組みです。

決して業務がしんどいわけではありません。

(私も転職前まで不安でした)

むしろ、個人的には多重タスクから解放され、かなり楽になりました。

さらに、美容クリニックでは一般企業と同様に業績がよければ報奨金が支払われることも。インセンティブ(個人の物販売り上げが給与に反映される)がある美容クリニックもあります。売上を上げれば上げるほど働いている看護師にもメリットがあり、美容クリニック側としても優秀な看護師の囲い込み・仕事へのモチベーションを高めるという意図で高給与な面もあります。

美容業界のメリット:病棟時代には考えられない嬉しい特典

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美容看護師の求人は、一般的に「夜勤がなくて高収入、高待遇」と言われていますが、そのほかに感じているメリットを挙げていきます。

①満員電車に乗らなくていい

美容業界の出勤はだいたい10:30~11:00とやや遅め。私の場合、通勤電車は座れるレベルです。もちろん線によっても変わりますが、通勤ラッシュの時間を避けられるのはかなり快適です。

②年末年始休暇がある

なんと、美容業界では年末年始のお休みがデフォルトでついてきた・・・!病棟だと1週間の休みなんて、あれこれ理由をつけて申請していたのに・・・!なんのご褒美ですかって感じです(笑)「年末年始なんて暇だから仕事でいいわ」ってタイプもたくさんいますが、私は1年の始まりを大好きな人と大好きな場所で自由に過ごせるのが、かなり嬉しいですね\(^o^)/

③格安で美容コスメを買える・施術を受けられる

一部の美容クリニックでは社員割引制度を導入しており、格安で美容コスメを買えたり、施術を受けることができます。たとえば、サプリ。クリニックで取り扱っているものは、市販の商品より含有量が多い(効果が期待できる)のに、市販のものより安く購入できる、というスーパー魅力的な特典があります。

また、脱毛業界では医療脱毛の施術を無料で受けられるのもかなり魅力です。(看護師同士の練習で)普通に受けたら何十万もするものを無料って、かなりのウマミです。

④基本的に急患対応がない、ナースコールに振り回されない

緊急入院、急変、病棟にはつきものですね。業務の間のナースコール対応、通常運転です。私は、この多重タスクに追われ自分のペースで仕事ができないことが、結構ストレスでした。(あれ、看護師向いてない?笑)美容業界は、基本的に予約制のため、ある程度自分のペースで動きやすくなります。

⑤命に関わる患者がいない

これはやりがいにもつながりますが、精神的な負担も大きいですよね。毎日命と向き合う現場は、かなり充実感がありました。無事に退院する患者さんを見て、頑張ってよかったなまた頑張ろうとエネルギーをもらいました。けど、出ていくエネルギーも相当でした。

命のプレッシャーから実際に離れると、想像以上に負担が軽くなりました。

⑥今までにないやりがいを感じられる

施術やケアの質以上に、患者さんが安心して笑顔でいられるような対応が求められるため、接遇能力は美容看護師にとって必要不可欠な資質です。一人ひとりの患者さんに寄り添う時間が多く、フロントに立って活躍できるため、病院では味わえないやりがいがあります。

美容に興味があり、人と接することが好きなら、美容看護師は天職かもしれません。営業的な要素も多いですが、私は「どうすれば患者さんの悩みを解決できるかな?」「どうすれば患者さんのニーズに合った商品を購入してもらえるかな?」と考え、トライ&エラーを繰り返して成果につながるのが単純に楽しいので、思わぬやりがいを感じています。

美容業界のデメリット:また病棟に戻ろうと考えるなら注意

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美容業界の仕事は、一般的な病棟とかなり違います。魅力的な要素も多いですが、やっぱり向き不向きはあります。人によっては、病棟業務より辛く感じる仕事内容こともあるようです。初期で退職する人のほとんどは、「思っていたのと違った」というギャップです。転職する前に、最低限の情報収集はしておくが吉です。

 ①美容での看護師経験は経験年数に加算されない

いずれ病棟に戻ろうと考えている場合、「美容看護師は、看護師経験としてはブランク扱いされる」ということを覚えておきましょう。看護師は、経験年数によって給料が変わってきますが、美容看護師はノーカウントです。

2年目で美容の道に進み、2年間美容で働いてまた病棟に戻る場合、看護師4年目ではなく看護師2年目とみなされます。

また、美容業界で看護師が行う医療行為は偏りがあるので、長く勤めると病棟で必要な手技やスキルを忘れてしまうということもあります。再び病棟に勤めたいと思ったときは、新人同様に一から学び直す気持ちで入職することになります。

②いままでの看護師経験が無になる

「無になる」というのは語弊がありました。外科でオペ介助したり、点滴業務などはいままでの経験が活かされます。脱毛業界なら0からスタートです。美容業界(とくに脱毛業界)は20代前半の若い子が多いため、年下の先輩がたくさんいるかもしれません。

③営業能力が低いと、苦痛に感じるクリニックもある

美容クリニックでは、患者さんへの接し方についても営業的な対応を求められます。中には、看護師にノルマが課せられコスメの販売数や、施術の回数、患者さまからの指名料などで給与が変動するところもあります。

また、美に対して厳しい目を持っている患者さんが多いため、施術後の結果が患者さまのイメージと異なっていたり、些細な言い回しで気分を害してしまったりすると、クレームに直結します。(針で血管探るとかNG)

営業が得意!好き!楽しい!と思える人にとっては高収入を獲得するチャンスになりますが、そうではない看護師にとっては苦痛かもしれません。 

おわりに:いまが辛いなら、環境を変えると早いかもです。

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病棟看護師をやめて、本当にいいのかな・・・と不安なみなさん。

私もそうでした。

せっかく今まで頑張ってきたのに、挫折感が半端なくて抵抗がありました。

けど、生きるのがしんどいのも事実でした。

 

当時の私は、「この病院に居続けたら1年後・3年後・5年後・10年後の自分がどうなってるか」を考え、「自分の本当の理想的な生活」を考え、「辞めたときの最悪な状態は何か」を考えて紙に書き起こしました。

結果、「居続ければ我慢が続き、先輩のように愚痴を言いあいながらも耐える自分になりそう」「美容業界への転職は今より理想に近づけそう」「転職先が最悪の場合、また転職すればいい」「病院・クリニックの求人なんて腐るほどあるから、どこかしら自分にとっていい環境はあるでしょ」というスタンスで転職を決めました。

 

とはいえ、病棟で働きながら転職活動ってなかなかハードですよね。面接のスケジュールやら履歴書作成やら、やることも多いですし。私も結構忙しかったです。美容クリニックへの転職を考えているなら、とりあえず美容クリニック専門の看護師求人サイトに登録すると楽です。事前に美容クリニックの求人サービスに登録しておけば、自分の条件にあった求人が出た場合、担当のコンサルタントからすぐに連絡をもらうことができます。

 

「美容業界」一択で考えているなら、美容に特化した美容整形ジョブ!さんが圧倒的に業界に詳しく求人数も豊富です。私はこちらにお世話になりました。裏話も包み隠さず教えてくれたので(「この病院の医師は、怒るとハイヒール投げてくる」とか(笑))、個人的にはおすすめです。

 

社会人生活の半分以上の時間をささげる“仕事”。みなさんにとっても、最高!楽しい!満足!と心から思えるような職場と出会えますように(*^。^*)