【助産師解説】妊娠したかも?と思ったらすぐにすること!【はじめての妊娠検査薬と産婦人科】
こんにちは、らんまるです*
今回は
「妊娠検査薬」と「妊娠して初の産婦人科」
についてお話していきます◎
はじめての妊娠検査薬・・・
はじめての産婦人科受診・・・
妊娠には“はじめて”が盛りだくさんで
不安なことも多いですよね(*_*)
きちんと知っておくことで
解消される不安もたくさんあるので
妊娠についての“正しい知識”を
一緒にマスターしていきましょ~\(^o^)/
妊娠検査薬を買って自分で調べてみよう!
妊娠検査薬ってなに?どんな仕組み?
「生理が来ない!妊娠したかも?」
そんな時は、ドキドキしますよね…
ここでまず使うものが、“妊娠検査薬”。
知っている人も多いかなーと思いますが
使い方は超カンタン!
とってもシンプルな仕組みです。
オシッコを検査キットにつけて
“妊娠反応の線”が「出るか」「出ないか」
確認すればいいだけ!
これだけで妊娠したかどうかが分かります*
なんでオシッコだけで妊娠したか分かるの?
というと
妊娠したときにしか出ないホルモンがあるから。
妊娠検査薬は
尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)
というホルモンを感知すると、
反応する仕組みになっています。
hCGは、受精卵が着床し、
胎盤のもとになる“絨毛”がつくられ始めると
そこから分泌されます(*^。^*)
妊娠検査薬で「いつ」調べればいい?
妊娠検査薬を使うとき、覚えていてほしいのが
「あまり早い時期に使わない」こと。
いま販売されている妊娠検査薬は
とっても優秀で、
次回生理予定日の1週間前(妊娠3週)から
うっすらと陽性になる、という
かなり鋭敏に反応するものもあります。
そんなわけで
妊娠を心待ちにしている方は
フライング検査してしまいがちですが
早い段階で、いざ産婦人科を受診しても
超音波検査で赤ちゃんの袋(胎嚢)が
まだ子宮内に確認できず
かえって不安になってしまうことも
少なくありません。
さらに最近増えてきている
不妊治療を行っている場合。
排卵誘発剤に、“hCGと似たホルモン”を
使用することが多く、
妊娠していないのに陽性反応が出る、
ということもあります。
妊娠を心待ちにしている人にとってはとくに
待つ時間はもどかしいと思いますが
妊娠検査薬を使う時期は
「生理予定日から1~2週間後」
=妊娠5~6週がベスト!
ということを、覚えておいてください(^^)
妊娠検査薬は「どのくらい正確」?
妊娠検査薬の正確さは
「正しい時期に」「正しく使用」すると
99%といわれています。
ただし、フライング検査の場合
検査結果の信憑性は低いため、
フライング検査で“陰性”だったとしても、
正しい使用のタイミングに検査を行うと
“陽性”となることもあります。
逆に、フライング検査で陽性だったとしても、
正常妊娠とならずに
赤ちゃんの袋“胎嚢”が確認されないまま
流産(化学流産)となってしまうケースも。
フライング検査をしても
産婦人科で“胎嚢”が確認できる時期は変らないので、
やはり、妊娠検査薬を使う時期は
「生理予定日から1~2週間後」
=妊娠5~6週がベスト!ということですね(^^)
妊娠検査薬は「どこで」買えばいい?
妊娠検査薬は
「薬局」「ドラッグストア」
「コンビニ」「ネット」
身近なところで手軽に買うことができます。
「いろんな種類があるけど、どれを買えばいいの?」
と疑問に思う人も多いですが
どれでも大丈夫です( ̄▽ ̄)
値段の違いに、判定の精度は関係ありません*
検査薬の判定の精度を高めるためには
各メーカーの使用説明書どおりに
「正しい時期に」「正しい使用方法で」
使用することが大切*
それさえ守れば
実は、何を使っても変わりません。
「じゃあなんで、こんなに値段が違うの?」
というと、オプションの違いです。
オプションには
●検査結果が出るのが、早い!
●尿をかけるとき、はねにくい!
●尿をかける時間・浸す時間が、短い!
●持ち手に滑り止めがついていて、持ちやすい!
●検査結果がでたあと、長時間残る!(仕事から返ってきた夫に見せてあげられる!)
●デジタルタイプ。液晶で検査結果が確認できて、結果が分かりやすい!
(●フライング検査ができ、生理予定日から使える)
といったものがあります。
基本的には
検査キットに尿をかけるだけなんで
どんなものでも、誰でも簡単に使えます*
自分が使いやすそうだな♪と思ったもので
大丈夫ですよ~(*^。^*)
産婦人科に行こう!でも何をするの?
妊娠検査薬で陽性反応が出た場合、
早めに産婦人科に行くことがとても大切。
実際に産婦人科ではなにをするのか
見ていきましょう◎
正常妊娠?異常妊娠?
「妊娠検査薬で陽性だった!」=「正常妊娠」
は必ずしもそうではありません。
妊娠検査薬は、妊娠組織から作られる
ホルモンをチェックしているだけ。
子宮以外の“卵管”や“お腹の中”といった、子宮外に受精卵が着床し、妊娠してしまった「子宮外妊娠(異所性妊娠)」や
胎盤に異常がある「胞状奇胎」や
赤ちゃんが子宮の中で亡くなったのに、まだ赤ちゃんや胎盤などが子宮内に残っている「流産」といった、
異常な妊娠でも
妊娠検査薬は陽性になります。
異常妊娠は、放置しておくと
大量出血など、いろんなリスクがあるので
妊娠検査薬で陽性反応が出たら
その妊娠が
正常な妊娠なのか異常な妊娠なのか
を確かめることが、実はとっても大切!!!
たま~に
妊娠検査薬が陽性だったことに安心して
1~2ヶ月経ってから病院にくる人もいるんですが
これだけは覚えておいてほしい!
妊娠を確認したら
まずは!早めに!産婦人科に行きましょう!
恥ずかしい!ぱかっと足を開くイスの検査の目的
産婦人科の検査というと
誰もがイメージする、あのイス…
「痛い!」
「恥ずかしい!」
「他人の前でまた開くなんてイヤ~!」
と、あのイスの検査に対して
いいイメージって、そんなにないですよね(=_=)
が!
この“内診台”とよばれるイスで行われる検査は
実は、どれも重要なものばかり。
子宮がん検診を受けたことのある人は
内診台に座った経験があると思いますが
妊娠の検査で、初めて座る人も多いですよね*
(本当は20歳過ぎたら、1年に1回は婦人科健診を!!と声を大にして言いたいけどそれは置いといて)
妊娠したときに受ける内診台の検査はコチラ
【経腟超音波検査】
*棒のような医療器具を膣に入れて、子宮の中の様子を確認(^^)/
【クラミジア検査】
*“クスコ”という医療器具で膣を広げ、綿棒を膣に入れて膣の細胞をとり、クラミジアという細菌がいないか確認(^^)/
【膣培養検査】
*“クスコ”という医療器具で膣を広げ、綿棒を膣に入れて膣の細胞をとり、出産に影響を与える菌がいないか確認(^^)/
【内診の検査】
*医師や助産師が、膣の中に指を入れて、子宮の入り口がどのくらい開いているかや軟らかさなどを確認(^^)/
【破水の検査】
*綿棒のようなものを膣の中に入れて、破水しているかどうかを確認(^^)/
妊娠反応で陽性が出た!といって
産婦人科を受診すると
経腟超音波検査をすることになります。
膣の中に超音波検査の医療器具を入れて
子宮の中をのぞき
“胎嚢(たいのう)”とよばれる
赤ちゃんの袋があるか確認するんですね(*^。^*)
妊娠4~7週の胎嚢は
まだ、たった1㎝・4gの小さな小さな袋。
早ければ妊娠6週目で
赤ちゃんの心拍を確認できます(^^)
そして
知っておきたい内診台の検査のポイント2つ!
1)イスに“浅く”腰かけ、膝を両側に広げよう!
2)口から息をフ~ッと吐いて、力を抜こう!
内診台の検査でよく言われるのが
「痛い」ということ。
痛みを感じないようにするには
きちんと膝を外側に倒し、力を抜くと
全然違います(*^。^*)
怖がって力が入ってしまうと
痛みを感じやすくなってしまいますので
“力を入れない”ことが大切です(^^)/
「出産予定日」っていつ分かるの?
“出産予定日”と聞くと
まるでその日に赤ちゃんが生まれてくる!
と思う妊婦さんや旦那さんは結構多いです。
「じゃあ、出産予定日の前日から夫に休みを取ってもらえばいいですか?」なんて疑問も、よくある質問の1つ(^^)
出産予定日は、あくまで予定日。
“産まれそうな日”なんです*
出産予定日は
“最後に生理が始まった日”を妊娠0週0日とし
そこから十月十日(とおつきとおか)
つまり、280日=40週0日たった日。
これは
これまでに蓄積されたデータの中で
生理周期が28日型の女性を前提としたとき
十月十日で出産する確率が
1番高かった、というだけ。
1番確率の高かった日を
「出産予定日」というようになっただけで
予定日の前後で出産になっても
ま~~~~ったく問題ありません(^^)
実際に
正期産(この期間なら出産しても大丈夫)の定義は
妊娠37週0日~妊娠41週6日
と、5週間もの幅があります*
また
生理周期が28日型を前提に、といいましたが
ご存知の通り、生理周期は人によってバラバラ。
同じ人でも、いつも規則的にくるわけじゃない人も
たくさんいます。
生理周期が違えば、当然
“排卵のタイミング”も
“受精したタイミング”も
“着床(≒妊娠)したタイミング”も
違ってきます。
「じゃあ生理周期が全然違う人は、出産予定日も全然変わっちゃうんじゃない!?」と思った方…
ご安心を!
出産予定日は、まずは
“最後に生理が始まった日”を妊娠0週0日とし
そこから280日=40週0日たった日
で計算しますが
その後、再度
赤ちゃんの大きさを測って決め直します*
妊娠週数が進んでくると
赤ちゃんの大きさは
その子によってバラバラになりますが
妊娠10週前後の赤ちゃんの大きさは
みんなだいたい同じ。
なので
この時期に測った赤ちゃんの大きさ、
赤ちゃんの頭からお尻までの長さを測って
(私たちは“頭殿長(CRL)”とよんでいます)
妊娠週数を計算し、
そこから出産予定日を決め直します(*^。^*)
ここで
最初にいわれていた出産予定日から
変更になる人もいれば、ならない人もいます。
出産予定日が変更になっても
“赤ちゃんの本当の週数が分かった”
ということなので、心配しなくて大丈夫(^^)/
逆に、
妊娠10週前後に確認しないと
赤ちゃんの大きさは個人差が大きくなってしまい
正確な週数が分からなくなってしまいます。
こういった意味でも
生理周期が不順な人はとくに
妊娠反応が陽性だと分かったら
早めに産婦人科に行くことが大切ですね!
「出産する病院」はいつ決めるの?
赤ちゃんの心拍が確認できたら
出産する施設を決めましょう(*^。^*)
日本では
大学病院・総合病院
個人の産院・助産院・自宅など、
さまざまな場所での出産を選ぶことができます*
人気の病院は、
ビッグアーティストのコンサート並みに
予約いっぱいのところもあるようですが( ̄▽ ̄)
「え、どこにすればいいの!?」
「自宅で出産なんて危なくない!?」
といろんな疑問が出てきますよね*
どこを選んでも
メリット・デメリットがありますが
外せないポイントを上げるとしたら
1)家から通いやすい場所
2)自分の妊娠のリスクに合う場所
の2つ!
出産する場所選びに関しては
別記事:出産する場所を決める前に知っておこう!で詳しくお話しますので、参考にしてね~!
この時期は、要注意期間!!
実は、妊娠4~7週は
赤ちゃんの臓器が作られる大事な時期。
薬の服用には注意が必要です!
このお薬は大丈夫?と心配なものも、
服用しているお薬はすべて自己判断せずに
医師に相談しましょうね(^^)/
おわりに
はじめてのことに戸惑うことも多いと思いますが
1人で抱え込まずに、
周りの人に頼りながらお過ごしください(^^)